今回はドラえもんの都市伝説を紹介します。
世界中で大人気のドラえもんは藤子・F・不二雄先生の作品です。
漫画作品は1969年から1996年に発表されています。
テレビアニメは1973年に放送されたものはあまり人気が出ず、打ち切りになっています。
その後、1979年に再びテレビアニメ化されたものが大ヒットし、2005年の大幅リニューアルを経て、現在も続いています。
多くの人に愛され、老若男女関わらず人気の作品になっています。
そんなドラえもんも長きに渡って愛されているからか、たくさんの都市伝説が生まれています。
謎の回についてやキャラにまつわるもの、さらには他作品との関係についての噂を調べてみました。
目次
「行かなきゃ」という藤子・F・不二雄の追悼番組
長年続くアニメ版の中には幻と呼ばれる回の存在が噂されています。
その中の一つが「行かなきゃ」と呼ばれるものです。
この作品には様々な説がありますが、一番有名なものは、
夜中にドラえもんが突然放送され、延々と歩くのび太の姿が映し出される。
しばらくすると「行かなきゃ」と呟き、フェードアウトする。
といった内容です。
通常の放送時にあるタイトルコールもなかったため、唯一の台詞である「行かなきゃ」が名前になっています。
この話が放送されたのは藤子・F・不二雄先生の亡くなった日や前後であったとされています。
「行かなきゃ」というのも姿はのび太だったのに声は藤子・F・不二雄先生だったと言われています。
それによって、
- テレビ番組やアニメスタッフの追悼目的だった。
- 予め本人が用意した作品だった。
- 当時、放送された別の追悼番組との混同や勘違い。
- 元々あるドラえもんのエピソードや他の作品との勘違い。
- 全くの無関係の映像や放送事故
などの説が上がっています。
しかし、目撃情報は多いものの、実際の映像や記録は残っていないため、真偽は不明です。
藤子・F・不二雄先生の亡くなった日というのがなんとも言えません。
何らかの不思議な現象で皆にお別れを告げたかったのかもしれませんね。
「タレント」という謎の回
「タレント」という話も幻の回とされています。
タレントの回は絵がぐにゃぐにゃで色彩もおかしかったと言われています。
音声も無音といつもの声が違うという意見があるようです。
ドラえもんとのび太が地下世界にある商店街に行く為に秘密道具を使用する。
辿り着いた場所は不気味な場所であり、そこでベレー帽の少女と出会う。
少女は封筒と鉛筆とインク瓶を渡すと壁の中に消えてしまう。
少女を追って通り抜けた先には警察官の姿の叔父さんと学ラン姿の青年がいた。
二人は「撮影はアチラだ」といって通路を案内してくれる。
その先には地球のミニチュアがあり、暫くするとパックリと割れて中から血のような液体が流れ出した。
恐怖で抱き合うドラえもんとのび太が映り、物語は終了。
といった内容のようです。
放送日も1984年7月20日の金曜日19時からと具体的に挙げられています。
しかし、当日の放送記録は違うエピソードとなっています。
この話では、
- 別の複数の回が混在した。
- 他作品のエピソードが混在した。
- ビデオテープの上書きによりおかしな回になった。
- 通信障害や故障によるもの。
などの説が挙げられています。
また、タイトルはタレントではなく「ビタレント」、「ノビタレントゲン」という説もあります。
そしてタレントという文字を崩すとある文字になるという情報も挙げられました。
こちらも目撃情報は多いものの、実際の映像や記録は残っていません。
ただ、同じく謎の回として話題になった「行かなきゃ」と違い、ストーリーがあるという点から再現映像が作られたりしています。
「行かなきゃ」とは違い、気味の悪い内容になっています。
ストーリーも細かい割には意味が分かりません。
勘違いであってほしいと思うような話です。
のび太は植物人間(死亡説)
実はドラえもんはのび太が見ている夢だったというのがのび太の植物人間説です。
のび太は交通事故に遭い、植物人間となっていた。
そんなのび太が見ている夢が、我々が見ているドラえもんだったという事です。
最終回ネタの一つとしても挙げられ、
未来に帰ったドラえもん。
その後シーンはのび太の病室に映り、ママがのび太に話しかける。
という流れでのび太植物人間説が明らかになると言われています。
この話には続きがあり、実際に藤子・F・不二雄先生が植物人間の少年と出会い、少年が呟いた猫型ロボットや四次元ポケットという言葉を元にドラえもんが作られたと言われています。
ただ、植物人間の少年が言葉を話すのはおかしいという否定的な意見もあります。
また、この噂を聞きつけた藤子・F・不二雄先生の娘さんが最終回について尋ねた際には「もっと楽しい終わり方にする」と否定したそうです。
さらにはこの噂が広まりすぎて藤子・F・不二雄先生から否定するコメントを出す事態になっています。
かなり有名な噂でしたが、作者本人が否定したとなればデマとしか言えません。
確かにドラえもんにこのような設定があったら楽しいとは程遠いものになってしまいますね。
「タイムパラドックス」という幻の最終回
他にもドラえもんの最終回の都市伝説はあります。
それがドラえもんの開発者がのび太だったという話です。
ある日ドラえもんが動かなくなり、原因がバッテリー切れである事が判明する。
しかし、耳を失ったドラえもんは記憶を維持する装置がなく、バッテリーを交換すると記憶が消えてしまう。
バックアップの取り方も分からず、設計者の情報は超重要機密事項で明かされていない。
悩んだ挙句、ドラえもんはそのままにすることにした。
それからのび太はロボット工学者になるべく必死に勉強をしてしずかちゃんと結婚する。
遂にドラえもんの修理を終え、スイッチを入れるのをしずかちゃんと共に見守る。
復活したドラえもんは第一声に「のび太君、宿題終わったのかい?」と言った。
ドラえもんの制作者が明かされなかったのはのび太が開発者であったからだった。
というお話です。
元々このお話は「僕が勝手に考えたドラえもんの最終回」としてファンが公開したお話でした。
しかし、ドラえもんの最終回としてチェーンメールで広まってしまいました。
作者は非難を受けたり、ドラえもんの一ファンとして悲しんだそうです。
さらには、この話を元に漫画化した作品が広まりました。
ある男性が田嶋・T・安惠という名前で同人誌として出したものでしたが、
- ・絵柄が藤子・F・不二雄先生に似ている
- ・表紙がテントウ虫コミックスのデザインを模していた
という点から著作権侵害として問題になります。
販売中止・回収・在庫の破棄・ネット公開の中止となり、売上金の一部を支払うこと、謝罪などを経て、解決となりました。
しかし、一度広まってしまった事もあり、作品は現在でもネット上で確認できます。
ということでこの話は創作でした。
作品の出来の良さ、感動的な話と言う事もあり広まってしまったのでしょうか。
テレビアニメ版はまだまだ終わりそうにありませんが、最終回は気になりますね。
楽しい終わり方と言っていたのでこのような感動話ではないのかもしれません。
しずかちゃんのパパは複数いる
しずかちゃんのパパは何度か変わっていると話題になっています。
①コミックスで出るパパ。
②リメイク後のアニメのパパ。
③旧アニメ版に出てくるパパ。
④こちらも旧アニメ版のパパ。
上の二つはしずかちゃんのパパと言われればこんな感じだったなと思えます。
しかし、下二つに関しては「誰?」と言いたくなりますね。
このように、パパが何度も変化している事からしずかちゃんの家は複雑な家庭環境ではないのかと噂されています。
つまりしずかちゃんのママが離婚と再婚を繰り返しているという事です。
そうなるとあの家はしずかちゃんのママの持ち家ということになりますね(笑)
しかし、実はしずかちゃんのパパはキャラクターが定まっていなかったようです。
そのため、描くアニメーターによって違っていたという事ですが、最終的には原作に似せた姿にしたそうです。
消えた6人目の仲間
ドラえもんと言えばドラえもん・のび太・しずか・スネ夫・ジャイアンの5人が主に出ています。
しかし、昔は6人組だったと噂されています。
その姿は1979年4月2日の放送「ゆめの町ノビタランド」に登場しています。
テレビ朝日系列でドラえもんが放送された第1回目の作品です。
このお話は原作にもあり、てんとう虫コミックスの第3巻にあります。
原作のコミックスには安雄(やすお)というモブキャラが出ていましたが、アニメ版では謎の少年になっています。
ちなみに安雄は現在もモブキャラとしてアニメで活躍しています。
原作でも度々登場し、なんとドラミちゃんより出番が多いのだとか。
あたかも6人組かのように登場した謎の少年ですが、2話目には登場しませんでした。
そのため、彼は亡くなったのでは?と言われています。
実際には6人目として作ったものの使い道があまりなかったようで登場しなくなったようです。
記念すべき作品として2006年4月28日に現代版の「ゆめの町ノビタランド」が放送されました。
さらに2019年4月5日にはアニメ放映開始40周年の記念としてリメイク版が放送されました。
2019年版には謎の少年も登場しており、さらには安雄も登場します。
これにより、
- 原作の「ゆめの町ノビタランド」に出た安雄
- アニメ版の「ゆめの町ノビタランド」に出た謎の少年
という二人が共演するというなんとも不思議な構図が出来ました。
クレヨンしんちゃんや名探偵コナンなんかでもありますし、以外とアニメでは5人組が収まりが良いのかもしれません。
また、他のアニメ作品でも一度出したものの使われずに消えたキャラはいます。
悲しいモブキャラの宿命なのかもしれません。
どこでもドアの怖い真実
ドラえもんの秘密道具で有名などこでもドア。
その便利な道具は誰でも一度は欲しいと思ったのではないでしょうか。
どこでもドアはドアノブに意思を読み取るセンサーが付いておりそれによって行き先を読み取っているようです。
内部に宇宙地図と世界地図が内蔵してあり、10光年までは移動できるそうです。
実はどこでもドアの仕組みは恐ろしいものであったと言われています。
その仕組みは入り口に入った時にスキャンが行なわれ、その結果生み出したものを出口に送るというもの。
出口に出る人間は記憶や細胞、感情まで全く同じコピーのようです。
しかし、それだけだと入った人間と出口に出た同じだけど違う人間が存在する事になります。
そのため、入った側は消されてしまうようです。
つまり入った人は死に、新たなコピーが生み出されると言うことです。
一体今までドラえもん達は何人いなくなったのでしょうか。
コピーは細胞レベルまで完全に元の形と同じである為、周囲は気付かないようです。
どこにでも簡単にいける夢のような道具はとんでもなく恐ろしい道具でした。
スネ夫が交通事故で死んでしまう回がある
スネ夫は実は死んでいたという都市伝説があります。
先に紹介したタレントでスネ夫が交通事故に遭い死んでしまうというシーンがあると言われているようです。
しかも瀕死のスネ夫がドラえもんに助けを求めるのに断られると言った衝撃的な内容もあるそうです。
タレントが噂になった頃にはなかったので、最近になって出た話だと思います。
しかしいつ頃からタレントに附属したのかは分かっていないようです。
一体何故スネ夫が死んでしまうという話になってしまったのでしょうか。
出所も不明ですが、不気味な回にさらに都市伝説が増えてしまったようです。
のび太とジャイ子の結婚はセワシ君の捏造
ドラえもんは未来から来た猫型ロボットですが、何故未来から来たのか知らない人もいるのではないでしょうか。
のび太が大人になって結婚する相手はジャイ子でした。
しかも、のび太は会社経営に失敗して莫大な借金があり、150年以上経っても返せていません。
それによって貧乏生活を送っていたセワシが一族の未来を変えようとドラえもんと共にやってきました。
セワシとドラえもんが来たことによって結婚相手はしずかちゃんに変わるようです。
このような理由で訪れたワケですが、実はジャイ子と結婚するというのがセワシの捏造だったのではと言われています。
何故ならジャイ子と結婚しないとセワシは産まれないのではという疑問からです。
漫画ではのび太が結婚せずとものび太・しずかの息子とジャイ子の娘が結婚することによってジャイ子の血が入るためにセワシは産まれるという説明のようです。
しかし、それで産まれるということに納得できないという意見が多くあります。
さらには、
- 実際に未来を見た時にのび太がジャイ子と結婚しているシーンがない
- 過去を変えることは未来では犯罪
という理由から元々嘘だったのでは?となっています。
もしセワシの捏造であったならドラえもんが来た理由も嘘と言うことになります。
ドラえもんが過去にきた本当の理由は一体何だったのでしょうか…。
のび太がテストで0点を取るのは大人のせい
のび太は度々テストで0点を取っています。
これはママや先生など大人のせいであると言う意見があります。
どういう事かというと、小学校の問題は基礎中の基礎です。
そのテストで0点を取るという事はのび太は基礎が出来ていないのです。
なのにママは叱りつけるだけで勉強を教えようとはしていません。
いつまで経っても基礎が出来ない以上、のび太は0点をとってしまうという事です。
逆にそんな基礎の問題で0点を取るのはかなり低い確率であり、のび太がわざと間違えない限りありえない、いう声もありました。
それくらいのび太が頭が良くないのは、ママの教育はダメだという証拠です。
怒るばかりでのび太の自尊心を傷つけ、勉強への意欲を失わせているわけですから。
さらには先生のせいという意見もありました。
のび太はテストで正解の問題があったにも関わらず0点にされた事があります。
一問目を見てみましょう pic.twitter.com/Abl4FcAr1r
— ふみんちゃん。 (@_k1ty_) March 15, 2015
さらには、テスト内容が難しすぎるという指摘もありました。
のび太が0点しか取れない理由。#難しいと思ったらrt pic.twitter.com/t8frqjax
— はぐほー (@konoha0216_) September 16, 2012
のび太=テストが0点というイメージは大人達の手によって仕組まれているのかもしれません。
下ネタ(不適切表現)で回収されたDVDがある
ドラえもんには不適切な表現があるとして回収されたDVDがあります。
それは2009年に発売されたDVDにあった「一生に一度は百点を」の中にありました。
修正したものと交換対応がされたそうです。
問題の内容はこちら。
精力、交尾、コンドームといった下ネタが含まれていました。
英字に関しては「ü」という文字がある為、ドイツ語と言われていますが内容共に判明していません。
これらは発売から3年経った2012年に問題となり小学館が謝罪しています。
たった2秒の映像ですが、コマ送りができるようになった現代で発見されてしまいました。
スタッフによる悪戯であったそうですが、確かに子供向けとして不適切ではありますよね。
クレヨンしんちゃんとは共演NG
近年ではアニメの他作品とのコラボなんかもよく見るようになりました。
しかし、ドラえもんはクレヨンしんちゃんとは共演NGと言われています。
クレヨンしんちゃんと言えば同じ朝日テレビ系列の子供向けアニメです。
それにより、初期の頃はコラボをよく行なっていたようです。
しかし、ある問題によってコラボNGとなったそうです。
それが「ケツコプター」というもの。
しんのすけがドラえもんとのび太に扮し、秘密道具を出すといったものでした。
しんのすけは竹とんぼを取り出し、お尻に刺して「ケツコプター」と紹介しました。
クレヨンしんちゃんと言えばお下品な内容で問題視されましたが、しんのすけならやりそうな事ですよね。
ただ、下ネタNGなドラえもんサイドとしては許されるものではなく、共演NGとなってしまったようです。
まとめ
以上、ドラえもんの数々の都市伝説でした。
怖いものから面白いものまで様々な内容がありました。
ドラえもんも長年続く昭和の作品です。
今より表現が厳しくなかった時代でもあり、原作では少しアニメと違った印象かもしれません。
藤子・F・不二雄先生の原作漫画「ドラえもん」を一度見てみるのもオススメです。
ドラえもんは長寿アニメの一つとしてこれからもたくさんの人を楽しませてくれるでしょう。