女性の権利を認め、男女の平等と多様性を志向するフェミニストという存在。
今回は、フェミニストを公言している女性有名人20名をご紹介していきます。
目次
【日本】フェミニストを公言している女性有名人
まず、フェミニストを公言している日本人女性有名人10名についてご紹介していきます。
山内マリコ
富山県出身の小説家であり、エッセイストでもある山内マリコさん。
大阪芸術大学 芸術学部映像学科を卒業後に、ライターとして活動していましたが、25歳で仕事を辞め、上京します。
2008年に短編作品で「女によるのためのR-18文学賞」読者賞を受賞した後、2012年に短編集「ここは退屈迎えに来て」でデビューを果たされました。
旦那さんとの結婚生活について書かれたエッセイも出版されており、20~30代の女性たちから注目されている方です。
山内マリコさん自身
- 20代後半からの結婚への焦り
- 婚活などで経験した違和感
- 男女平等を考える「フェミニスト」の自覚があった
などのご経験から、自身の作品内にもフェミニストについての内容が盛り込まれています。
自身の経験や考えがベースで書かれていることでリアリティや魅力を生み出しているのです。
25歳の女の子に向けて書いたエッセイ『The Young Women’s Handbook〜女の子、どう生きる?〜』が2020年6月に発売され
「女っぽいを目指さなくていい」
「年相応であるかより自分らしいかどうかが大事」
など、同誌を読んでいる女性たちにメッセージを送りました。
上野千鶴子
上野千鶴子さんは富山県出身でありフェミニスト、社会学者です。
専攻は家庭社会学、ジェンダー論、女性学で、東京大学名誉教授、NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長を務められています。
大学教授としてアカデミズムの世界で女性学の分野を確立させたパイオニアであり、多くの女性が彼女の本を読んでフェミニズムへの理解を深めたと言っても過言ではありません。
上野千鶴子さんがフェミニストになった理由として
“自分自身が男性にチヤホヤされなかった恨みからフェミニストとなり、自分と同じ境遇の女性たちと社会に対して恨みや嫉みを訴えている”
と発言しています。
その他、上野千鶴子さんはある著書で「不倫はしてもいい」などの発言をしており、発言が少々衝撃的であったり、一部過激なものも含まれていることから賛否両論があります。
石川優実
愛知県で生まれ、岐阜県で育ったの元グラビアアイドル、俳優であり、現在はフェミニスト、アクティビスト、オピニオンリーダーとして活動されている石川優実さん。
芸能界における #MeToo活動や、ハイヒール や パンプス の強制について問題提起した #KuToo活動を行い、 2019年 BBCの「100人の女性( 英語版 )」に選出されました。
「#KuToo」は同年の新語・流行語大賞トップテンに入選するほど話題となりました。
石川優実さんが公式Twitterで
私は、いつか女性が仕事でヒールやパンプスを履かなくてはいけない風習を無くしたいと思っている
との発言。
そちらが反響を呼び、厚生労働省に対してパンプス強制を禁止する通達を各企業に出すことを求める署名活動を行い2019年6月3日に署名を厚生労働省に提出しました。
石川優実さんの活動に対してTwitter上で誹謗中傷が飛び交ったことから、誹謗中傷に対しての反論を本にまとめ、2019年11月に現代書館から『#KuToo ―靴から考える本気のフェミニズム―』を出版されました。
飯島愛子
飯島愛子さんは東京都出身の、日本におけるウーマン・リブのパイオニアであり、日本やアジアを中心に活動しフェミニズム運動を主導した日本における第二波フェミニズムの中心人物でもあります。
ウーマン・リブとは、1960年代後半から1970年代前半にかけてヨーロッパ、アメリカ、日本の国々においておいて起こった女性解放活動のことを指します。
フェミニズムやジェンダーの原点とも言われており、19世紀後半から20世紀前半にかけて起こった女性の参政権運動を第一波フェミニズム、ウーマン・リブを第二波フェミニズムと呼ぶこともあるそうです。
日本での運動のきっかけとなったのは、1960年代後半の全共闘運動だそうです。
飯島 愛子さんは2006年に「“侵略=差別”の彼方へ-あるフェミニストの半生-」を出版されています。
辻元清美
奈良県で生まれ大阪で育った辻元 清美さんは政治家であり、立憲民主党所属の参議院議員です。
1981年に早稲田大学教育学部に入学、1983年に大学仲間4人とアジアと日本の交流活性化を目的としたNGO「ピースボード」を設立し、1987年に早稲田大学を卒業しました。
1992年6月にリオ・デ・ジャネイロで開かれた地球サミットにNGOの一員として参加されました。
その後も市民運動に関わり、1993年にはエイボン女性大賞教育賞を受賞を果たしました。
辻元 清美さんは「ジェンダーフリー推進者」として有名であり、選択的夫婦別姓制度の導入や同性婚のを可能とする法改正についてのジェンダーに関するアンケートで「賛成」と回答されています。
オノ・ヨーコ
東京都出身のオノ・ヨーコさんは前衛芸術家、音楽家、平和運動活動家であり、イギリスのシンガーソングライターでビートルズのメンバーであったジョン・レノンさんと結婚。
共に平和活動、音楽活動、創作活動を行っていたことで有名です。
2009年に現代美術の世界的祭典「第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ」で、生涯業績部門の金獅子賞を受賞を果たし、日本人で初の受賞者となりました。
美術におけるフェミニズム潮流であるフェミニズム・アートというものがあり、1960年代末から始まり、70~80年代の理論化を経て、現代美術の実践の中で広く認められています。
60年代にはオノ・ヨーコさんのイベント『カット・ピース』はフェミニズム的ニュアンスの強いボディ・アートはすでに発表されていたそうです。
現代のアートにおいて特徴的といえる多様性、ジェンダーやマルチカルチャーの問題をオノ・ヨーコさんは半世紀も前から作品の主題としていたとされています。
福島瑞穂
宮崎県出身で、現在日本の政治家、弁護士として活動されている福島瑞穂さん。
社会民主党の現副党首で、2003年から2013年の10年間に渡り、党首を務めていたまさに社民党の顔ともいえる女性政治家です。
フェミニズム思想が強く、政治家になる前の弁護士時代から夫婦別姓を推進する考えを持っていたと言います。
その考えからか、福島瑞穂さんのパートナーである海渡 雄一さんは入籍をしておらず本名は「福島瑞穂」のままです。
福島瑞穂さんには娘さんが1人おられるそうですが、海渡雄一さんとは“結婚”という家族の形をとっていないため、福島瑞穂さんの娘さんは戸籍上「非嫡出子」属にいう私生児扱いとなっているそうです。
また、自身のブログでディズニー映画「アナと雪の女王」を鑑賞した際の感想を綴っており、
“この映画は、フェミニズムの映画である。女の子の、女性たちの応援の映画”
との内容が書かれていました。この感想にネット上では、当時は賛否両論の反応が飛び交いました。
田嶋陽子
田嶋陽子さんは岡山県出身で、女性学研究家・英文学者・タレント・歌手として活動されています。
元参議院議員であり、日本を代表するラディカル・フェミニズム運動家でもあります。
30年以上女性の自立を訴えてきた“フェミニズムのパイオニア”と呼ばれていて、日本国内のお茶の間にフェミニズムの風を吹き込んだのは紛れもなく田嶋陽子さんであると言われています。
当時放送されていた「ビートたけしのTVタックル」などのテレビで男性に対し激しい喧嘩を繰り広げる田嶋陽子さんを見た方の中には、
フェミニスト=怒れる女性というイメージが植え付けられてしまった方も少なくはないのではないでしょうか。
田嶋陽子さん自身が母親との関係など、人生で経験したことを元にフェミニズムについて分かりやすく解説した明著「愛という名の支配」を1992年に初版、2005年に文庫化されています。
土井たか子
土井たか子さんは兵庫県出身で、日本の女性政治家として活動されていました。
政治家になったのは1969年、1980年には男女での雇用差別、女性だけが家庭科を必修しなければならない状況など、現在では当たり前となっている男女平等につながる質問を国会で行い続けていました。
日本の政治家は女性の割合が少ない中で日本初の女性衆議院議長、女性政党党首を務めたことでも知られており「おたかさんブーム」「マドンナブーム」を世の中に巻き起こしました。
弱体化する社会党を率いて選挙で自民党を過半数割れに追い込み「山は動いた」の今も語り継がれる名言を残しました。
日本におけるもっとも実力派の女性政治家と言えば、名前が上がるのが土井たか子さんであり、それに続いて上がるのが上記で名前の上がった福島瑞穂さん・辻元清美さんといった社民勢力の政治家でした。
与謝野晶子
教科書で誰しも一度は目にしたことのある与謝野晶子さんは堺県(現在の大阪府)出身の、歌人、作家、思想家として活動されていました。
与謝野晶子さんの有名作品としては、情熱的な女性の官能を赤裸々に描いた歌集『みだれ髪』(1901年)や、日露戦争の時に歌った『君死にたまふことなかれ』があげられます。
当時の政府への批判や女性のあり方を描いた作品が多く、庶民の共感を集め評価されていました。
歌人としての活動のほかに、女性の社会進出を訴え続けた社会活動家としての一面も持っています。
当時の女性は参政権も持っていませんでしたが、平塚らいてうなどの女性活動家と共に女性の社会的地位の向上を呼びかけました。
さらに女性の自立論については、女性は自分で自己鍛錬・自己修養し、人間陶治すべきだと説きました。
1912年には文化学院を創設、男女平等教育を唱え、日本で最初の男女共学を成立させました。
【海外】フェミニストを公言している女性有名人
続いて、フェミニストを公言している海外で活躍している有名人10名についてご紹介致します。
テイラー・スウィフト
テイラー・スウィフトことテイラー・アリソン・スウィフトさんは、アメリカのシンガーソングライターとして活動。
2004年にRCAレコードの養成所と契約し、Sony/ATVとの契約では最も若いソングライターとなったアーティストとして世界中で名が知られています。
4部門でグラミー賞を受賞し、音楽史上においてはデジタル音楽配信の売上げトップを記録しており、テラスハウスの主題歌 にもなった 「We Are Never Ever Getting Back Together」が世界中で人気の楽曲となっています。
テイラー・スウィフトさんは、最初フェミニストの意味が分からなかったそうで、フェミニストとは男性嫌いの女性のことを指すと思っていたそうです。
フェミニストとは“男性が嫌い”といった誤ったネガティブイメージがついてしまっているせいで、日本だけでなく欧米でも、フェミニストという言葉を敬遠する人はまだまだ多いとされています。
テイラー自身、友人関係にあるドラマ「Girls」の監督&主演女優のレナ・ダナムさんの影響で、男性と女性が平等である大切さを改めて学んだそうで、そこからフェミニズムへの意識も変わったと発言しています。
マイリー・サイラス
マイリー・サイラスことマイリー・レイ・サイラスさんはアメリカ合衆国出身のシンガーソングライター、女優、音楽プロデューサー、慈善家。
ソロキャリアでアルバムセールスは2,200万枚を超、シングルセールスは2億枚を超。
トータルユニットは2億5,900万枚にも登りました。
2008年のマイリー・サイラス名義で初のアルバム『ブレイクアウト』は全世界で200万枚を売り上げ、日本でもオリコン初登場10位、洋楽チャート1位を獲得しました。
熱心なフェミニストを自称するマイリー・サイラスさんは、世界中の女性たちに対する前向きな姿勢を持っていることを語っており、あるラジオ番組に出演した際にマイリー・サイラスさんは
“男性が浜辺で露出をしていても誰も何も言わないのに、女性が同じことをすると騒がれるのはおかしい。私たち女性も同じことをしてもいいじゃない”
と話しており“乳首解放問題”として自身のトップレスの写真をインスタグラムに投稿したこともありました。
マイリー・サイラスさん自身は
私は世界で一番熱心なフェミニストの1人だと思う。
だって、女性たちになにも恐れることはないと教えているんだもの
と発言されており、普段の自分は至ってノーマルな女性であると主張しています。
ビヨンセ
ビヨンセことビヨンセ・ノウルズ・カーターさんは、アメリカ合衆国・テキサス州ヒューストン出身のシンガーソングライター・ダンサー・音楽プロデューサー・女優。
2010年に第52回グラミー賞において6部門で受賞し、女性アーティストでは史上最多受賞の記録を持っています。
「最もホットな女性」「最も才能に溢れたシンガーソングライター」などと、様々な面で極めて高い評価上の称号を持ち、その美貌は多くの女性からの注目を受けソロデビューからアルバム連続6作品すべて初登場1位を獲得した史上初の女性アーティストとなりました。
当時Twitterで「フェミニスト」関連語のトップを独走したのは、黒人女性としての葛藤や怒りを表現してきたビヨンセさんであり、人気音楽番組であるMTV VMAのパフォーマンス・ステージに
「FEMINIST」という言葉を掲げてパフォーマンスされ、アメリカのショービジネスにおいて、「フェミニスト」の意味が大きく書き換えられた瞬間でもありました。
ジェニファー・ローレンス
ジェニファー・ローレンスことジェニファー・シュレイダー・ローレンスさんはアメリカ合衆国の女優。
17歳の時に『あの日、欲望の大地で』に出演し、第65回ヴェネツィア国際映画祭では新人俳優賞を受賞を果たしました。
女性の人権問題では、女性のほうが得られる賃金が低いという問題があり、2014年にソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントがハッキングされ、自分の賃金が男性俳優たちよりもかなり低いことを知ったジェニファー・ローレンスさん。
2015年にハリウッド俳優の男女賃金格差を告発するエッセイを発表し、当時25歳という若さであったが、オスカー女優というステータスを持つ自分が声を上げなければと立ち上がりました。
ジェニファー・ローレンスさんは、テレビドラマ「GIRLS/ガールズ」で名が知られるレナ・ダナムさんのニュースレター「Lenny Letter」に寄稿したそうです。
リアーナ
リアーナことロビン・リアーナ・フェンティさんはバルバドス出身のシンガーソングライター・女優・モデル。
全世界で2億5000万枚以上のアルバム&シングルを販売した「認定ユニットに基づく史上最も売れ行きの良い個人アーティスト」のトップとして知られています。
リアーナさんは2005年にデビューし、デビュー・スタジオアルバム『ミュージック・オブ・ザ・サン』を発表し、アルバムはビルボード200で最高10位を記録し、ヒットシングル「ポン・デ・リプレイ」を生み出しました。
2015年7月1日にリリースされたリアーナ『Bitch Better Have My Money』が注目を集めました。
楽曲MV冒頭から未成年閲覧禁止で性的描写かつ暴力的な映像が続く過激的なMVであることが理由であると言われていましたが、実際に注目された点はフェミニズムと人種問題でした。
大手政治系メディアで確認できる否定派意見のほとんどを白人女性で占めており、肯定派意見はアフリカ系、白人、インド系と幅広い層からの声が寄せられました。
『Bitch Better Have My Money』には、麻薬・高級車・腐敗した警官・ネガティブな白人キャラクターが登場するという独特な世界観ですが、「性差別的」と批判されるであろう多くの70年代ブラックスプロイテーション映画とは異なり「女性の身体を独立させた」と評価する声も寄せられています。
ニッキー・ミナージュ
ニッキー・ミナージュことオニーカ・タニア・マラージ=ペティーさんはトリニダード・トバゴ生まれで、ラッパー及びシンガーソングライターとして活動。
ヤング・マネー・エンターテインメントと契約後、デビューアルバムの制作を開始し『ピンク・フライデー』として2010年に発売。
ビルボード200で初登場2位を記録され、さらにアメリカでプラチナ認定を受けたアーティストとして知られています。
ニッキー・ミナージュさんは近年のフェミニズムにおいて欠かせない存在となり、ニッキー・ミナージュさんの曲はどれも女性の強さを表現されており、励ましのメッセージで溢れています。
さらにインタビューの受け答えも常に女性の背中を後押しする内容がテーマの中心になっており、難しい問題やセンシティブな話題にも正面からぶつかっていく世界中の女性にとって心強い存在と言えます。
エマ・ワトソン
エマ・ワトソンことエマ・シャーロット・デューレ・ワトソンさんはイギリスの女優・活動家。
大人気映画「ハリー・ポッター」シリーズのハーマイオニー・グレンジャーを演じたことで知られており、世界中で人気を集める女優と言えます。
エマ・ワトソンさんは、『ハリー・ポッターと賢者の石』でハーマイオニー・グレンジャー役でデビューし、7作目の『ハリー・ポッターと死の秘宝』まで全シリーズに出演。
『ハリー・ポッターと賢者の石』と『ハリー・ポッターと秘密の部屋』での演技によりAOL最優秀助演女優賞に輝きました。
2015年にはタイム誌の「世界で最も影響力のある100人」の一人に選出されました。
エマ・ワトソンさんは性差別をなくすフェミニズム思考の持ち主であり、2017年公開の映画『美女と野獣』の撮影前に一年間の女優休業を利用し、フェミニスト活動に専念していたそうです。
「HeForShe」活動も行っており“HeForShe”は、女性の地位の向上、男性との調和を目指すため、2014年に国際連合が立ち上げた活動であり、エマ・ワトソンさんが広報大使を務めています。
エマ・ワトソンさんは
フェミニズムは『男性嫌い』と勘違いされることもありますが、男性も女性も平等に権利と機会を与えられるべきだ
ということが本当の定義であると発言し、男女共に「男性とはこうであるべき」といった性の固定観念を持たず、自由になれば良い、と訴えてかけています。
アリアナ・グランデ
アリアナ・グランデさんはアメリカ合衆国の歌手・ソングライター・女優・声優として活動。
2020年10月23日ニューアルバムからの先行シングル「Positions」をリリースし、5度目の全米1位を記録しました。
さらに10月30日、6作目となるアルバム『Positions』をリリースし、アメリカなど世界各国で1位を記録したアーティストとして知られています。
アリアナ・グランデさんは、女性の人権についてよく発言しているフェミニストとしても有名です。
アリアナ・グランデさんのステータスは音楽的成功はフェミニストとしての言動によって築き上げられていったところも少なくないとされています。
2019年3月8日の「国際女性デー」に理想の女性をビジュアル化し、女性にフォーカスしたイメージ動画を公開し、その投稿に下記のように自身のフェミニズム観について語りました。
“この国際女性デーは全ての種類の女性を祝福しなきゃだからね。
様々な生き方をしている女性がいなければフェミニズムは成り立たないんだから”
エマ・ストーン
エマ・ストーンことエミリー・ジーン・エマ・ストーンさんは、アメリカの女優として活動されています。
2016年公開のデミアン・チャゼル監督作『ラ・ラ・ランド』で第73回ヴェネツィア国際映画祭女優賞での受賞を皮切りに、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)、アカデミー主演女優賞に輝きました。
2018年には、セクシャルハラスメントに対する抗議の運動「Time’s Up」に多くの映画関係者と共に署名されました。
エマ・ストーンさんは、映画『Battle of the Sexes』の予告編で下記の発言をされていました。
“女性は男性と平等に賃金と敬意を払われるべきです”
映画『Battle of the Sexes』は女子テニス選手のビリー・ジーン・キングが1973年に行なった伝説の男女対試合がベースとなっておりますが、男女平等に対して時代遅れの考えを持っているのはアメリカの首相だけに留まらず、40年以上経った今でも変わらないものもあることが現状だそうです。
男性が女性に歩み寄る必要性を説明したエマ・ストーンさんは共演者との理解ついて
これは未来の報酬額を変えるだけでなく、私の人生も変えるのです
と発言し『Battle of the Sexes』についてフェミニズムを問う問題は役者の賃金だけに留まらないとも訴えました。
ズーイー・デシャネル
ズーイー・デシャネルさんはアメリカの女優・歌手として活動されており、舞台で経験を積んだ後に1999年に『マムフォード先生』で映画デビュー。
その翌年には『あの頃ペニー・レインと』に主人公の姉役で出演されました。
そして2003年公開の『All the Real Girls』でマール・デル・プラタ国際映画祭最優秀女優賞を受賞されました。
ズーイー・デシャネルさんは自分を貫くその姿勢は、見事なフェミニストだ!と訴え、さらに下記のようにも発言されています。
“私たちはまだ頭を包むことができない女性 弓を身に着け、男女平等を信じています。
10代前のエンターテインメント愛好家、と情熱的な支持者女性の権利のために、 フェミニズムのブランドは私に深く共鳴します。
私はいつも女性がどんなに楽しくて軽薄に見えても、女性の利益のために判断を下すことは、本質的に反フェミニストであると信じてきました。
キラキラ光る服を着たり、ヤングアダルト小説の文化的影響を評価したりすると、女性の知性や能力が損なわれますか?
私はそうは思わない。
そして、彼らがそうだと仮定すると偏狭で差別的です”
まとめ
- 山内 マリコ
- 上野千鶴子
- 石川優実
- 飯島愛子
- 辻元清美
- オノ・ヨーコ
- 福島瑞穂
- 田嶋陽子
- 土井たか子
- 与謝野晶子
- テイラー・スウィフト
- マイリー・サイラス
- ビヨンセ
- ジェニファー・ローレンス
- リアーナ
- ニッキー・ミナージュ
- エマ・ワトソン
- アリアナ・グランデ
- エマ・ストーン
- ズーイー・デシャネル
今回は、女性有名人フェミニストを公言している上記20名についてまとめました。
フェミニストであることを公言している方は、フェミニズムについての発言や社会活動を積極的にされている方や、自身の作品にフェミニズム要素を盛り込み現代に訴えかける方が多かったように見受けられます。
しかし、このように活動されている方が増えた一方で、現在も世間のフェミニストに対する関心が低いことも事実です。
今後、フェミニストについて肯定派の意見が増えて女性の生きやすい世の中になることを願っています。