フェミニストを公言した海外の男性有名人!ハリウッドスターや元大統領など総勢13名

海外の俳優やアーティストの中にもフェミニストであることを公言したり、それぞれが自由に生きられる権利を主張したりする人が現れているので、少しずつ認知されています。

今回は、フェミニストを公言している海外の男性有名人13名についてご紹介していきます。

ダニエルラドクリフ

ダニエル・ジェイコブ・ラドクリフこと、ダニエル・ラドクリフさんは、イングランドのロンドンフラム出身のイギリス俳優であり、人気シリーズ『ハリーポッター』の主人公であるハリーポッター役を務めたことで世界中で名が知られています。

 

ダニエル・ラドクリフさんはフェミニストであることを宣言し、映画界はもっと女性が演じる役を作るべきだと製作者たちに呼びかけたそうです。

複数の映画で、女性の役のキャラクターをしっかり構築するようにと説得したことがあり、以前に比べると女性の脚本家は増えているが

ほとんどの女性のキャラクターは男性に書かれたものであるから、少なくとも、女性監督やプロデューサー、撮影監督は増えている

と発言しています。

 

また、「ハリウッドのジェンダー平等を実現するために運動するつもりですか?」と質問されたダニエル・ラドクリフさんは、

僕はフェミニストだと思う。それは僕がすべての人間に平等な権利が与えられるべきだと思うから

と話していたそうです。

ウィル・スミス

ウィラード・キャロル・スミス・ジュニアこと、ウィル・スミスさんは、アメリカ出身であり俳優、音楽プロデューサー、ラッパーとして活躍しています。

 

2022年のアカデミー賞授賞式で、司会者のクリス・ロックさんがウィル・スミスさんの妻であるジェイダ・ピンケット・スミスさんについて冗談を言った後、ウィル・スミスさんはクリス・ロックさんを平手打ちをして怒鳴り、米世論から反感を買うことになったことで一時話題となりました。

その後、ウィル・スミスさんは映画芸術科学アカデミーを辞職し、オスカーを含むすべてのアカデミー行事への出席を10年間禁じられました。

 

2015年12月にアメリカで公開される映画「Concussion(脳しんとう)」でベネット・オマルー医師を演じたウィル・スミスさんは11月15日に「ハリウッド・リポーター誌」主催の俳優座談会「アクター・ラウンドテーブル」に出演しました。

 

そこで人種に関する問題について尋ねられると、妻で女優のジェイダ・ピンケット=スミスさんと、「“人種差別”と“偏見”の違いについて話し合ったばかりだ」として、次のように語りました。

誰もが偏見を持っています。人生や経験はその人の好みを形作ります。

 

黒髪よりブロンドを好むようになったり、道の向こうから黒い肌の人が歩いてくるのと、小柄な白人が歩いてくるのでは反応が違ったりするのです

ウィル・スミスさんによれば、偏見より人種差別の方が悪い、彼は人種差別を「自分の人種の方が優れているという感情」と説明されました。

アシュトン・カッチャー

アシュトン・カッチャーさんは、アメリカ出身であり、俳優として活躍されています。

1998年放送開始のコメディシリーズ『ザット’70sショー』に出演し、人気を集め、2011年に『バレンタインデー』および『キス&キル』で第31回ゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞を受賞されました。

 

子育てに積極的な男性イクメンとしても有名なアシュトン・カッチャーさんは、男性トイレにおけるオムツ交換台の少なさに不満を持っているようです。

オムツ交換台は女性トイレの中という印象が強く、日本でも子供連れで行くことの多い動物園などでは男性トイレにも交換台がある場合もあるようですが、やはり全体的にはとっても少ないといいます。

 

アシュトン・カッチャーさんは自身のフェイスブックに

「男性の公共トイレには決しておむつ交換台がない。僕が初めて入る交換台付きの男性トイレは、僕のフェイスブックで1回叫ぶことができるよ! #変える人になろう」

と投稿し呼びかけました。

こういった疑問を変えようと行動するアシュトン・カッチャーさんの存在は女性にとっても本当に嬉しいことであると言えるでしょう。

ダニエル・クレイグ

ダニエル・クレイグさんは、イギリス出身であり俳優として活躍されています。

1992年に『パワー・オブ・ワン』で映画デビューし、1998年、『愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』のジョージ・ダイアー役で、デレク・ジャコビと共にエディンバラ国際映画祭最優秀演技賞を受賞されました。

 

その後、『トゥームレイダー』や『ロード・トゥ・パーディション』などのアメリカ映画にも出演するようになり、2004年公開の『Jの悲劇』でロンドン映画批評家協会賞英国男優賞を受賞されました。

007 /ノー・タイム・トゥ・ダイ・ポスターとの最新のインタビューでAVクラブ、女優はフランチャイズに対するダニエル・クレイグさんの債券の永続的な影響について話しました。

 

彼女は、ダニエル・クレイグさんがジェームズ・ボンドさんをミソジニーからフェミニストへ導いたそうです。

これは非常に重要なことであり、彼女はまた、フランチャイズにさらに深みと複雑さを与えたダニエル・クレイグさんの功績も認めています。

ジョセフ・ゴードン・レヴィット

ジョセフ・ゴードン・レヴィットさんは、アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス出身であり、子役としてキャリアをスタートさせました。

1992年公開の『リバー・ランズ・スルー・イット』で映画デビューし、ヤング・アーティスト・アワードの男優賞(10歳以下の部門)を受賞。

 

その後も映画やテレビシリーズにコンスタントに出演されました。そして俳優としての才能が評価され、2016年、ヘイスティ・プディング賞マン・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。

 

さらに、フェミニストとしても有名であり、女性差別に対して声をあげています。

「僕は自分をフェミニストと呼ぶよ」と明言しつつ、性別によって個人が秘める可能性が抑圧されるべきではないと、下記のようにコメントを残しています。

僕にとってフェミニズムとは、性別によって誰かを定義しないってことだ。

 

男性か女性かと言うことに関わらず、好きなように生きられるべき

ハリー・スタイルズ

ハリー・エドワード・スタイルズこと、ハりー・スタイルズさんは、イングランド出身の俳優、歌手であり、イギリスの男性グループであるワンダイレクションのメンバーとして活躍されています。

映画『ダンケルク』(2017年)で俳優デビューし、プライベートでは、2014年に「恋人に性別は関係ない」とカミングアウトされたことが一時話題となりました。

 

最近では、フェミニストとしての言動も注目されています。

2013年にファッション誌のインタビューで、親友でゲイのニック・グリムショーさんとの関係を聞かれたハリー・スタイルズさんは、恋人関係は否定したものの、バイセクシャルであることは認めたそうです。

 

恋人に求めるのは、「ユーモアのセンス」と「僕に優しくしてくれること」だと発言されていたそうです。

さらに、下記のように発言されていました。

『私はフェミニストです』って誰かが言えば、その人が男性は地獄に葬り去られるべきで、女性は男性の首を踏みつけるべきだって考えていると思われてしまうわけで、そうではなくて。

女性も平等であるべきだって考える。

 

僕にしてみたら、そんなに難しいことだと思わないね。

 

僕は母親や姉と一緒に育ったんだけど、女性の周囲で育つと、女性からより大きな影響を受けるんだ。

 

もちろん、男性と女性は平等であるべきだよ。フェミニストだからって、大げさに讃えられたくはない。

 

単純な話。フェミニズムにおける理想は、すごく分かりやすいものだと思うよ

ジェイソン・モモア

ジョセフ・ジェイソン・ナマカエハ・モモアことジェイソン・モモアさんは、アメリカのハワイ州ホノルル出身であり、モデル、俳優として活動されています。

ホノルルで生まれましたが、アイオワで育ち、その後ハワイに戻り、ここでデザイナーのエリック・チャンドラーさんと小林 武雄さんに見出され、モデルとして活躍し始めたそうです。

 

一方でTVドラマシリーズの『ベイウォッチ』で俳優としてのキャリアを始めました。

映画『アクアマン』やドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』では、屈強でたくましい“THE・男”といった印象の役柄を演じている俳優のジェイソン・モモアさんは、シングルマザーの母の背中を見て育った影響でフェミニストになりました。

僕は育ててくれたのは男性じゃない。僕はシングルマザーである母に育ててもらった。

 

世界で一番強いのは間違いなく女性たちだよ。

 

もし僕がそれを信じないって言ったら馬鹿げてる

と発言されています。

ハリソン・フォード

ハリソン・フォードさんは、アメリカのイリノイ州シカゴ出身であり、俳優として活躍されています。

映画『スター・ウォーズ』シリーズ、『ブレードランナー』シリーズ、『ジャック・ライアン』シリーズなどの関連作品に出演していることで知られ、特に『インディ・ジョーンズ』シリーズでは、長きに渡り主演を務められました。そして、1981年と2016年に『サターン賞』を受賞されました。

 

ハリソン・フォードさんは、自分はフェミニストだと公言ており、女性を愛するうえで、フェミニストであることは不可欠だと語っておられます。

そんなハリソン・フォードさんは、下記のように発言されていました。

もちろん、僕はフェミニストだよ。僕は女性が好きだし、リスペクトしている

ヘンリー王子

サセックス公爵ヘンリー王子ことヘンリー王子は、イギリス出身であり、イートン校を卒業した後、ヘンリー王子はオーストラリアの牧場で勤務したり、レソトの孤児院で奉仕活動に従事していました。

2005年にはサンドハースト王立陸軍士官学校に入学し、「将来は近衛騎兵になりたい」と語っていたそうです。

 

そして今は最高インパクト責任者としてカリフォルニア州のシリコンバレーを拠点とするメンタルヘルスアプリ関連の新興企業で働いておられます。

ヘンリー王子の妻であるメーガン・マークルさんはフェミニストとして有名です。

 

ヘンリー王子とメーガン・マークルさんがウェールズの首都カーディフを公務で訪れた際に、とあるファンの方から「英国王室にフェミニストがいるのは心強いわ」と声をかけられたそうで、メーガン・マークルさんは「ありがとう、彼(ヘンリー王子)もフェミニストよ」と打ち明けたそうです。

ジョン・レジェンド

ジョン・ロジャー・スティーブンスことジョン・レジェンドさんは、アメリカのオハイオ州出身であり、R&B、ソウル歌手、ソングライター、ピアニストとして活躍されています。

2015年には「オール・オブ・ミー」がビルボード・ミュージック・アワード2015の最優秀楽曲賞にノミネートされ、2016年のハリウッド映画『ラ・ラ・ランド』に出演し、主人公と共演するミュージシャンを演じられました。

 

ジョン・レジェンドさんは常に女性の擁護団体を支援することについて声を上げてきました。

メリンダ・ゲイツさんの平等は待つことができない運動、AXEのFind Your Magic Initiative、そして平等に到達するために現在行動を起こしている女性を紹介するメディア企業であるMakersへの支持を公然と表明しました。

 

ジョン・レジェンドさんはフェミニストを支持していますが、自分自身をフェミニストと呼んでいることを誇りに思っており、すべての男性がそれに続くべきだと発言されていました。

イアン・サマーホルダー

イアン・サマーホルダーさんは、アメリカのルイジアナ州出身であり、俳優やモデルとして活躍されています。

2004年から『LOST』で生存者の一人ブーンを演じて名が知られるようになり、2006年には黒沢清の『回路』のリメイク版『パルス』に出演されました。

 

2009年より人気テレビシリーズ『ヴァンパイア・ダイアリーズ』にレギュラーで出演しています。

イアン・サマーホルダーさんは、フェミニストであることを公言しており、下記のような発言をされていました。

家父長制における権力を持った立場にある男性たちは、女性たちの反乱に応え、社会的変化をサポートするために団結して進化を遂げる必要がある。

 

パワフルな女性たちの急増により、もたらされる改革をしっかりと認識しなくてはならないんだ。

 

女性たちの反論の余地のない、真のパワーを祝福するとき、僕たちは男性の進化を祝福できるだろう

キーファー・サザーランド

キーファー・ウィリアム・フレデリック・デンプシー・ジョージ・ルーファス・サザーランドこと、キーファー・サザーランドさんは、イングランド出身であり、カナダの俳優、映画監督、歌手として活躍されています。

フォックスのドラマシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアー役を演じたことで名が知られ、エミー賞、ゴールデングローブ賞と全米映画俳優組合賞、サテライト賞をそれぞれ2回受賞されています。

 

ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームとカナダ・ウォーク・オブ・フェイムに登録されていることでも有名です。

キーファー・サザーランドさんは、女性が直面する不平等に男性も一緒に立ち向かおうという指針で国連女性機関のUN Womanが2014年にスタートしたムーブメント「HeForShe」にいち早く賛同した著名人の1人として有名であり、下記のように発言されていました。

(女性の権利向上を巡る問題は)もう、女性だからとか男性だからとかそういう話ではない。

 

この問題は、人類全体の進歩のために女性と男性が一緒になって、共通のビジョンを創り上げていこう

オバマ元大統領

バラク・フセイン・オバマ2世こと、オバマ元大統領は、アメリカのハワイ州ホノルル出身であり、政治家、弁護士として活動されています。

オバマ元大統領は民主党に所属し、イリノイ州議会上院議員、同州選出連邦上院議員を歴任されました。

 

2009年1月20日に大統領に就任し、初のアフリカ系、有色人種、ハワイ生まれの大統領となり、2017年1月20日に2期8年の任期を務めあげた方です。

 

オバマ元大統領が2016年8月4日、女性誌「グラマー」に寄稿した「これがフェミニストの顔」と題したエッセイが日本でも称賛されており、若い女性読者に向けてエールを送ると共に、男性がフェミニストであることの重要性や、男女の固定観念に対してこれからもチェンジしていかなければならないことを強く訴えておりました。

 

さらに、オバマ元大統領は下記のように発言されていました。

男性がオムツを変えることを称賛する風潮、主夫は不名誉だと見下す風潮、働く母親を責める風潮を、変えていかなければなりません

職場で自信を持って、競争心があり、野心的であることを評価するけれども、それは女性でない場合に限る、という風潮を変えていかなければなりません。

 

女性だと威張っているように思われて、成功するために必要だと思った素養が、逆に足を引っ張るようになってしまうような風潮を、変えていかなければなりません。

まとめ

  • ダニエルラドクリフ
  • ウィル・スミス
  • アシュトン・カッチャー
  • ダニエル・クレイグ
  • ジョセフ・ゴードン・レヴィット
  • ハリー・スタイルズ
  • ジェイソン・モモア
  • ハリソン・フォード
  • ヘンリー王子
  • ジョン・レジェンド
  • イアン・サマーホルダー
  • キーファー・サザーランド
  • オバマ元大統領

今回、フェミニストを公言している男性有名人上記13名についてご紹介してきました。

政治制度や社会における地位、職場における評価など、性別によって生じる格差を知り、性に左右されずに、全ての人が公平に扱われる社会の実現を目指し、それぞれのフェミニストが個性を生かし活動されている方がたくさんいらっしゃいましたね。

 

今後、上記の男性有名人の活動や発言をきっかけにフェミニストについての理解が深まることを祈っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です